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私の近所の半径
 大学を卒業して、就職のために東京に状況してから1年と3か月の時間が流れた。ホームタウンの福岡に暮らしていた頃、私の移動手段はもっぱら愛車のクロスバイクだった。美しい青色のジオスというイタリアのメーカーのクロスバイクに跨り、往復20kmの通学を初め、どこに行くにも一緒だった。
 
 上京するに当たって、一人暮らしの家の中に当然自転車を置くスペースはなく、雨ざらしの状態で保管する必要があったので友人に安くそのクロスバイクを譲った。以来1年3か月自転車に乗らずに生活していた。
 
 ある日新宿の某家電量販店に行くとなんと自転車が売ってるではないか。それも貯まりに貯まっているポイントの範囲内で。
「いつ買うの?」
 と自転車からの圧力が激しく、まんまと購入してしまった。
 
 自転車を買って大きく変わるのは、家からの行動半径の広さだ。今まで少し遠くて、行くのに躊躇していた業務用スーパーに足が進む。“近所”が自然と広くなった。
 
 “近所”を辞書で調べると、「ある場所から近いところ」と書いてある。どこまでが近いかというのは個人のモノサシに委ねられる。スラムダンクの流川が湘北高校を選んだ理由が「家が近いから」という理由だったが、どのくらいの距離だったんだろうか。
 
 個人的な近いのモノサシに距離とは別に、着ていく服があると思う。寝間着や部屋着のままの恰好で“近所”のコンビにに行く人は多いのではないかと思う。私の場合はユニクロのステテコとテキトーなTシャツを着ていける範囲が近所になる。
 
 明確な基準はないが、それぞれなんとなくの線引きがあるだろう。ここまでは部屋着で、ここから先は着替えて。女性はこれに加えてスッピンのまま、化粧してなどの要素があるのでは?
 
 各個人によってその基準は様々で、正解も不正解もない。ただ近いという主観的な感覚は年齢によっても大きく違うと実感した瞬間がある。

「彼氏が引っ越すらしいんだよね」
 電車の中で女子高生が友達に深刻そうな声色で話しかける。
「まじで?どのくらい遠くなるの?」
「電車で30分くらい」
 普通に会えるじゃんって思った私を含めた周りの乗客にとって、意外な答えが飛び出す。
「それヤバい。遠距離だよね」
 え?と車両の誰しもが思ったはずだ。彼女たちにとって恋愛における半径は電車で30分以内に収まる範囲がスタンダードなんだろう。私は若いなと思いつつも、羨ましいなと心底思った。


 
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201307130217
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