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アイドル万華鏡
 この世の全ての文章は言葉の羅列、さらに細かく言えば、文字の羅列でできあがっている。その羅列は時には、ただ車が渋滞で並んでいるように、つまらなく単調だ。しかし時にはその羅列が美しい輝きを解き放つ。
 
 小説家は文章を巧みに操り、頭の中の物語を具現化する。作詞家は小説より短い文章の塊を用い、メッセージを音楽の力を借りて届ける。歌人はより限られた言葉のボリュームの中に季節、人々の心情をこめている。
 
 ではコラムニストとは文字を通して、何を伝える人たちだろうか。その定義は定かではないが、新聞や雑誌に掲載される短いエッセイのようなものだ。しかし単純にエッセイが短くなっただけなのかと言われたら、少し違う気がする。コラムは世の中に何の役に立たなくていいのだ。
 
 本書の著者である辛酸なめ子はそんなコラムニストの1人だ。現代アート、小説、テレビなどのメディアで活躍しているが、本業はマンガ家&コラムニストだ。女を独特な角度から皮肉たっぷりに描き出し、気持ちいくらい人のダークな部分を表に引きずり出してくれる。
 
 「アイドル万華鏡」では夢想編、実録編に大きく分かれている。前者では膨大なアイドルの資料を通して、後者ではイベントなどへの潜入を通してアイドルたちの過去と現在が描かれる。
 
 アイドルの世界は賞味期限がいつ訪れるかわからない。つい昨年までブラウン管に毎日登場していた人が、今年はいなくなったりする。だからこそ人間的泥臭さが垣間見えることがしばしばある。
 
 本書はその泥臭さが辛酸なめ子の妄想半分、ガチ取材半分で皮肉たっぷりに描かれている。読んでいて「わかる気がする」と思うことがよくある。ただ別に読まなくても、人生にマイナスは全くない。でも読んでくれた人にクスリと笑うことは保障してくれる。


 
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201307150220
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