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タモリ論
 私たちはみな得意分野を持っている。その得意分野のことを行う際は、淡々とやっていることが多い。スポーツ選手は淡々と試合のために練習をしているし、音楽家は本番のために淡々と練習している。習慣化されると、一般的には辛いことでも容易に行うことができる。
 
 この何十年間ずっと新宿のアルタスタジオで昼の12時から1時まで、お茶の間を笑わせているタモリもそうだ。特に無理して笑いを取ろうとしている訳でもなく、素のままのタモリでいて、楽しんでいるように見える。生放送という若手にとっては緊張する舞台を大したことないように過ごす。
 
 ミュージックステーションでも、そのスタンスは変わらない。特定のミュージシャンにのめり込むこともなく、淡々と司会の進行をこなしていく。視聴者は自然と、心配することなく番組を観ることができる。
 
 そんなタモリだからこそ、どんな人物なのか掴みづらいところがある。だからタモリに関して書かれた書籍が少なく、モノマネをする人も少ない(コージー富田くらいだ)。本書はサングラスの奥に隠れた狂気、真髄に迫る革命的ともいえる芸人論だ。
 
 処女小説『さらば雑司ヶ谷』で登場人物に「タモリが狂わないのは、自分にも他人にも何ひとつ期待をしていないから」と語らせた小説家の樋口毅宏が、ビートたけしや明石家さんまとの比較、長寿番組『笑っていいとも!』の名場面などを通して、タモリという人物に迫っていく。
 
 個人的にはタモリが高校の大先輩であり、高校創立80記念で高校まで来ていただいたこともあるため、かなり身近な存在だ。その訪問の際のエピソードも語られており、タモリという人物をより知れて嬉しい。「タモリって何が凄いの?」と思っている人は、この本がその答えだ。いやタモリはそんなに簡単な人間ではない。ヒントくらいは掴めるはずだ。

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201307201329
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