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「いいね!」が欲しくて写真をとる
 私が小学生だった1990年代後半はまだデジタルカメラがそんなに普及していなかった。携帯電話も全員が当たり前のように持っている時代でもなく、旅行に持っていくためのカメラといえばインスタントカメラが定番だった。
 
 インスタントカメラとデジタルカメラの最大の違いは、なんといっても取れる枚数の数だ。もうだいぶ昔なので覚えていないが、確かインスタントカメラは25枚くらいが限度。それに対してデジタルカメラはほぼ無限だ。写真を撮ろうと思ったら前を横切るおっさんおばさんのドアップという心配も解消された(昔はもっと写真を撮っている人に気をつけて通行していた気がする)。
 
 ただそれ以外にも写真そのものが持つ意味も変わってきたを私は感じる。25枚という限られた枚数の中で、私たちはその日起こりうる出来事を予測しながら、一枚一枚大切にシャッターを切っていた。そしてその写真は現像され、リアルの世界でつながる知人たちにシェアされる。一人ひとりの小さな半径の中で密度の濃い交流をしていた。
 
 それに対してデジタルカメラは取り放題で、少しでも私たちの心の琴線に触れたら迷いなくシャッターを切らせることができる。そしてその写真は小さな半径ではなく、SNSという無限に広がる半径の中の人たちにシェアされる。
 
 これはこれで楽しい、っていうか海外に友人が私にとって超楽しい。でも旅行に行くついでに写真を撮るということから、今では写真を撮って、その写真をシェアするために旅行に行っているような感覚に時々私は襲われる。「いいね!」のために写真を撮っていると心の底から旅行を楽しめない気がする。
 今度の旅行ではインスタントカメラだけを持って旅に行こう。(たぶん行かない)


 
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201307211156
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