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ビューティフルピープル・パーフェクトワールド
 「好きな人の決める基準はまずは性格で、次は~」このフレーズを中学生、高校生の頃男女問わず、多くの人が聞いたことがあるし、言ったことがあると思う。「好きになる条件?まずは顔に決まっているだろ」とかいったら袋たたきにあう。
 
 ただ現実皆様のご尊顔は、第一印象を決めるうえで大きな役割を果たす。就職活動における履歴書の大学名のような存在で、人をカテゴライズする上でまず最初に目に入るところだ。
 
 現実付き合う上で顔が条件の一位に入る人は少ないと思う。ただ人それぞれの顔の許容範囲が異なり、顔のエントリーシートを通過した人だけが性格や趣味などの選考過程に入ることができる。顔(体型も)は人を判断する上で、切っても切り離せない要素だ。
  
 坂井恵理さんの「ビューティフルピープル・パーフェクトワールド」は美容整形技術が高度に発展し、誰もが気軽に容姿を美しく変身、いや改造できるようになった近未来の世界が舞台。人々が内面に抱えた問題をさまざまな角度から描く、オムニバス形式の作品だ。
 
 現実の世界で容姿がもたらす優劣の差は歴然だ。学校では容姿が美しいグループがスクールカーストで上位に入り、そうではないグループは下位に入りがちだ。しかし美容整形技術によって老若男女が関係なくなっても、そこに広がるのは自由ではない。
 顔が選べることによって、より問題が明瞭に浮き上がる。選ぶ自由が与えられることは、不自由でもあり、考える必要性を迫られる。その答えとして「生まれたままの顔が一番」なんというベタな結末をこのマンガは用意しない。正解などは描かれない(誰にもわからない)。
 
 美しいタッチの絵で描かれた、美しい登場人物に溢れた世界が、息苦しさと混ざりあいながら物語られる。ポジティブ過ぎず、ネガティブ過ぎず、絶妙な立ち位置から筆者は私たちに答えのない質問を投げかける。

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201307281921
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