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フィギュア五輪代表で感じた「考えて」「選ぶ」ことの難しさ
 12月の3連休に行われた全日本フィギュアの結果、2014年のソチオリンピックのフィギュアスケート日本代表が決定した。女子シングルの代表は浅田真央、村上佳菜子、鈴木明子の3人。男子シングルは町田樹、羽生結弦、そして『高橋大輔』の3人だ。
 
 ニュースではそんなに報道されなかったけれども、男子シングルは小塚崇彦ではなく、高橋大輔が代表に選ばれたという結果にもう少し踏み込んでも良かったと思う。たしかに高橋大輔は前回のオリンピックで銅メダルを獲得。加えてケガが治ればまた上位に食い込むポテンシャルを持っている。
 だからといって、小塚選手がすっきりと納得できるとは到底思えない。これは今回のフィギュアスケート日本代表の選考に限ったことではない。他のスポーツでもたくさんこのようなケースが散見される。
 
 一つ目として柔道の日本代表が挙げられる。このスポーツにおいては「過去の実績」が選考に大きな影響を与える。その代表的な例が谷亮子選手だ。長い期間女子48kg級の日本代表に選ばれ続けてきた。
 全日本体重別柔道選手権で優勝できなくても選ばれ、プレッシャーを跳ね除けメダルをとる、あるいは上位に食い込む活躍を見せてきた(ちなみに柔道日本代表はメダルをとって当然という視点は、選手にとって酷だと思う)。結果を出しているとはいえ、選ばれなかった選手は不満だろう。
 
 二つ目は陸上競技のマラソンだ。この競技に関しては「異なるコンディションでの比較」が大きな争点になる。いくつかの代表選考を兼ねたマラソン大会で、2時間何分以下だと自動的に決定。それ以外は「人」によって選考が行われる。
 柔道と大きく異なるのは、天候やコースなどが大会いよって大きく異なるということだ。「今年の福岡国際マラソンは暑かったわりには、タイムがよかった」と「コンディションがめちゃくちゃ良かったにも関わらず、タイムが普通だった」など比べることは非常に難しい。
 
 私は個人的な意見としては、一発選考が最も望ましいと思う。アメリカ合衆国の陸上競技の選考が、そのシステムを採用している。単純に選考会でのベスト3が自動的にオリンピックの代表に選ばれる。この方法だと人種差別、過去の実績などが全く関係なくフェアだ。
 柔道と陸上においては一発勝負という方法が取れる。なぜならどっちが速いか、長いか、強いかなど勝負がはっきりするからだ(柔道に関しては判定のシステムがあるが)。今後選考方法の一つとして導入を考えてもよいのではないかと思う。
 
 さて話を戻してフィギュアスケートの選考について考えてみよう。一発勝負の場合過去の実績やコンディションは関係ない。今回のケースだと、高橋大輔ではなく小塚選手が選ばれる。誰もが納得するかもしれない。
 ただフィギュアスケートは一点難しいところがある。勝ち負けがはっきりとしないところがある。それはお互いが対戦するわけではないからだ。「美しさ」を判定する必要性がある。人が「考えて点数をつける」必要がある。そして最終的に人が「考えて」「選ぶ」必要がある。
 昔シンクロナイズドスイミングで日本代表が鬼のような顔をして演技をしたことがある。シンクロは基本ずっと笑顔で演技することが常識とされていたが、その表情は採点者の心に響き、高得点をたたき出した。ただ評価されなかった可能性も否めない気がする。
 
 結局芸術的な要素が含まれる競技に関しては、公平で誰もが納得できる選考方法なんてないのかもしれない。誰もが納得する「答え」はずっと見つからないままだ。


 
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