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自殺
 私は基本的にどんな本を読むときもカバーをせずに、堂々と電車の中でも「俺はこれを読んでいる」と言わんばかりに公開している。それが多少エッチな本だとしても。ただ「自殺」という本を読んでいるときの周囲の目線は何とも言い難かった。ちなみに私は今のところそんな願望はない。
 
 私の近い関係の知り合いが、自殺をした。理由は詳しく聞いていないが、自殺をした。年間3万人以上の人が自殺をする日本、そのうちのたった1/30000だ。報道されることのないたくさんの死の1つだ。ただその1人の周りには何百人もの関係者がいる。
 今まで自殺のニュースに対して「へー」くらいのスタンスだったが、他人事ではなくなったし、少し考えないといけないかなと思って本書を購入した。
 
 著者の末井昭さんは「ウィークエンドスーパー」、「写真時代」、「パチンコ必勝ガイド」などの雑誌を次々に創刊した伝説的編集者だ。写真家の荒木経惟さんらと一時代を築いている。
 末井さんは大人になり、工場やキャバレー、看板屋などを転々とし、アダルト雑誌やパチンコ雑誌の編集者となる。余談だが後々有名になる人で、アダルト雑誌の編集者出身の人は結構多い。
 アルコール中毒、ギャンブル、億単位の借金、不倫&離婚などなど何でもありの破天荒な人生を綴ったブログが話題となる。そんな彼が小学生の頃、母親が近所の青年とダイナマイトで心中する。東日本大震災のあとは自殺をテーマに連載し始め、それを一冊にまとめた。
 
 執筆にあたって、多くの人との出会いについて書いている。元プロ麻雀師のホームレス、自殺率全国一の秋田県の司会解剖医、青木ヶ原樹海をパトロールしたことがある作家、元ひきこもりの会社員。自殺にまつわる彼らとのインタビューのさりげないやりとりが、‘自殺’となりうる要素が日常と背中合わせということに気づかせる。
 この本の宣伝文句は「面白い自殺の本」だ。明るい話題について書いてあるわけではない。自殺を推奨している訳ではない。ただ現実を確かな文章で綴っている。本書の最後の言葉「みんな死なないでくださいね。生きてて良かったということはいっぱいあるんだから。」が全てを読んだあとに重みを増す。

twitterアカウント:@joh615hkt

 

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201402020211
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