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椿壮101号室
 小説もマンガも何かとアパートを舞台とした作品が多い。決まってそのアパートの名前は何とかメゾンとか、何とかシャンテのようなお洒落な洋風の名前ではない。何とか荘のようないかにも古臭い名前だ。異なる価値観、背景を背負った登場人物がプライバシーもなく、同じ時間を塗り重ねていく。そこにドラマが生まれるのは必須だ。
 
 本作椿荘もそのような古いアパートと同様の佇まいをしている。しかしその中身は勝手に室内をリノベーションしてエステサロン風にした美魔女や、入居者に有料で食事を出してくれるおばさんなど、奇妙な人物で溢れかえっている。
 
 そんな椿荘にやってきたのは初めての一人暮らしとなる春子。彼女は同棲していた彼氏にフラれて部屋を飛び出し、雀の涙のようなお金で不動産屋に紹介されたのが椿荘だった。なんだか彼氏にフラれて可哀想と思われるかもしれないが、まったく同情できる余地が春子にはない。彼女は、就職もせず彼氏に依存しきっていて、つらい現実から逃避し続けたいわゆる困ったちゃん系の女子なのだ。
 
 イライラとする要素しか持ち合わせていない春子だが、どこか助けてあげたい、かまってあげたいと思わせる魅力が彼女にはある。個性豊かな周りの人々たちとの交流により、春子は少しずつ変わっていき、現実に正面から向き合い始める。春子が今後どのような女性に変わっていくのか読者は優しい心で見届けてあげてほしい。


 
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